閉店後、疲れた体でレジを開ける。今日も現金が合わない。
500円の誤差。昨日は800円プラス、一昨日は300円マイナス。POSの数字と実際の現金が一致しない日々。
「私が間違えた?」「それとも…」
配偶者と顔を見合わせ、言葉にできない疑念が漂う。
開業3年目・・・。売上は堅調なのだが、なぜかお金の流れが見えない。
レジ周りを何度も探し、領収書を見返し、気づけば深夜。
翌朝の仕込みに響く・・・。
夫婦で始めた飲食店。
信じ合っているはずなのに、現金管理の曖昧さが、少しずつ信頼関係に亀裂を入れていく。
なぜ、こんなことになるのか?
原因はシンプルです。
現金の不一致が頻発するのは、売上現金・釣銭・小口現金が、一つのレジや金庫の中でいつも混ざったまま保管されているから。
「今、どこに、いくらあるべきか」が不透明な状態では、そもそも正確な管理は不可能です。
解決策も、同じくシンプル。
3つの現金を、「物理的に」分けて管理するだけ。
この記事では、愛知・名古屋を中心に飲食店のバックオフィスをサポートしている当社が、現場で確実に機能する「3つの箱管理術」を紹介します。
これまでの様々な経験から、金銭・数値管理の一番基本となる現金管理においてムラ・ムダの多い店舗や会社は、往々にしてあらゆる面で管理状態が良くないことが多いです。
逆に言えば、現金管理の品質を改善することは、経営改善の第一歩。
レジ締め時間を30分から15分に短縮し、現金過不足の頻度を週2回から月2回以下にする。
そんな変化を短期間で実感できる方法ですので、現金過不足がよく起こっているお店のオーナーには是非参考にしていただき、店舗管理の状態改善に繋げていただければ幸いです。
第1章:なぜ飲食店のレジは合わないのか
まず、現金管理が混乱する根本原因を理解しましょう。

1-1. 売上・釣銭・経費が混在している
現金過不足が多く生じている飲食店のレジや金庫の中は、概ねこんな状態はないでしょうか?
- 今日の売上現金
- 明日使う釣銭
- 仕入れ代金などの支払用現金
- オーナーのプライベートのお金
これらが全て一緒に入っている・・・。
「だいたい、このくらいが売上かな」
「釣銭は…まあ、足りるでしょ」
こんな感覚的な管理では、レジが合わないのは当然です。
1-2. 「ちょっとだけ」の積み重ね
営業中、こんな場面が頻繁に起こります。
- 急な食材の追加購入で、レジから5,000円出す
- 配達員への支払いで、レジから1,500円出す
- 足りない釣銭を、売上から「一時的に」借りる
一つ一つは小さな金額。でも、記録せずに繰り返すと月末には数万円の誤差に・・・。
問題は金額云々ではなく、そもそも記録がないこと。
何に使ったか分からない支出が積み重なると、時間が経った後から追跡するのは難しくなります。
1-3. 夫婦間のルールが曖昧
夫婦経営の落とし穴・・・。
夫:「釣銭は10万円でって決めたよね?」
妻:「え? 私は、いつも7万円だけ用意してたけど…」
お互いに「言わなくても分かるだろう」と思っている。
でも、実際には認識がずれてしまっている・・・。
- レジからお金を出すルール
- 釣銭の金額
- 小口現金の使い道
- 銀行への入金タイミング
こうしたルールが客観的にわかるよう明文化されていないと、どちらかが気づかないうちに自己流で運用してしまいます。また、一部の現金取扱い業務を担う従業員さんがいる場合、ご夫婦どちらの言うことに従えば良いのか、迷ってしまいます。
1-4. 忙しさを理由に記録を後回し
「今は忙しいから、後でまとめて記録しよう」
1週間分の領収書が溜まっている。
いざ溜まった経理処理を片付けようとしても、レシートの山を前にして、「これ・・・何の支払いだったっけ?」。記憶は既に曖昧・・・。領収書の日付と記憶が一致しない・・・。
結局、
「たぶん・・・、消耗品を買った・・・のかな?」
と適当に処理する。
最も基本的な経理処理でこれが続くような状態では、正確な経営判断はできません。
これらの問題を一気に解決するのが、次の章で解説する「3つの箱管理術」です。
第2章:飲食店の現金管理を改善する「3つの箱管理術」とは
3つの箱管理術は、現金を用途別に物理的に分けて管理する方法です。
2-1. 3つの箱の役割
【ポイント】
現金を「売上現金」「釣銭」「小口現金」の3つに分けて、それぞれ別の箱で管理します。エクセル上の管理だけでは不十分。物理的に分離することが成功の鍵です。
箱1:売上現金専用
役割 → レジ締め後の売上を保管する箱
- 営業終了後のレジ締め後に入れる
- 翌営業日に銀行へ入金するまで保管
- 鉄則:ここからは絶対に出金しない
箱2:釣銭専用
役割 → レジで使う釣銭のみを保管する箱
- 定額管理(例:10万円で固定)
- 営業開始時にレジへセット、終了時に回収
- 金種バランスが崩れたら銀行で両替
重要: 金額は常に一定。減ることも増えることもありません。
箱3:小口現金専用
役割 → 店舗経費等の支払いに使う現金を保管する箱
- 食材・備品等の購入、配達代金など
- 現金出納帳と必ず連動
- 月初に一定額になる様に補充(例:5万円)

2-2. なぜ「箱」なのか
| 項目 | 物理的分離(箱) | エクセル管理のみ |
|---|---|---|
| 視認性 | ◎ 開けば直ぐに残高が分かる | △ 画面を見ないと分からない |
| 誤使用防止 | ◎ 物理的に分かれているので混ざらない | × 実際の現金は混在している |
| 複数人運用 | ◎ 誰が見ても明確 | △ ルール共有が必要 |
| 導入コスト | ○ 数千円 | ◎ 無料 |
| 管理精度 | ◎ 高い | △ Excel理解度による |
物理的に分離することで、「うっかり」がなくなります。
2-3. 使う箱の選び方
【実践アドバイス】
おすすめのキャッシュボックス:
- サイズ:A5〜B5程度(大きすぎると管理が雑になる)
- 鍵付き(紛失・盗難防止)
- 色分け推奨(赤:売上、青:釣銭、緑:小口現金など)
- 予算:1個 1,500〜3,000円 × 3個 = 5,000〜9,000円
ホームセンターやAmazonで購入可能。特別な箱は不要です。
2-4. 担当者の決め方
各箱の責任者を設定します。
| 役割 | 担当者例 | 主な業務 |
|---|---|---|
| 売上現金・釣銭 | レジ締め担当(例:妻) | レジ締め、釣銭の分別、金種チェック |
| 銀行対応 | 外回り担当(例:夫) | 売上入金、釣銭両替、小口現金引出 |
| 小口現金 | 仕入れ担当(例:夫) | 出納帳記録、レシート管理 |
【注意】
「誰でもいい」=「誰も責任を持たない」になります。明確な担当者設定が、継続的な運用の鍵です。
2-5. 記録の残し方
現金の動きを必ず記録します。
◉ 売上現金:レジ締め記録シート、ミスレシート
- 日付、レジの理論値、実際額、差額、過不足の原因、備考
◉ 釣銭:釣銭管理表
- 両替日、金額、金種内訳
◉ 小口現金:出納帳
- 日付、入金・支払内容、金額、残高、備考
正確な記録さえあれば、1ヶ月後でも振り返って確認できます。
また、税理士への報告や資料提供もスムーズになります。
第3章:3つの箱管理術の1日の業務フロー
実際の営業の流れに沿って、使い方を解説します。
3-1. 営業開始時(所要時間:5分)
ステップ1:釣銭の準備
釣銭箱から定額(例:10万円)を取り出し、レジにセット。
| 金種 | 枚数 | 金額 |
|---|---|---|
| 5,000円札 | 3枚 | 15,000円 |
| 1,000円札 | 40枚 | 40,000円 |
| 500円玉 | 50枚 | 25,000円 |
| 100円玉 | 150枚 | 15,000円 |
| 50円玉 | 50枚 | 2,500円 |
| 10円玉 | 200枚 | 2,000円 |
| 5円・1円玉 | 適量 | 500円 |
【ポイント】
客単価や決済方法により調整してください。キャッシュレス比率が高い店舗は、釣銭額を3万円程度に減らす、などもOKです。
ステップ2:前日売上の入金
売上現金箱から前日の売上を取り出して銀行へ。入金用預金口座へ預入れます。
ステップ3:小口現金の残高確認
小口現金箱を開け、現金出納帳の残高と一致しているか確認。残高が不足していれば銀行から補充。
3-2. 営業中(随時)
💡鉄則:売上現金からは絶対に出金しない
経費の支払いが発生したら、必ず小口現金箱から。
レジから直接出金すると、レジ締め後の残高照合が複雑になり、過不足発生の有無や過不足の額が把握しづらくなります。
小口現金を使ったら即記録
- レシートを受け取る
- 出納帳に記入(日付・内容・金額)
- レシートを出納帳と一緒に保管
【実践アドバイス】
忙しい営業中などには、「スマホで撮影」だけでもOK。
後で出納帳に転記する際の資料になります。
3-3. レジ締め時(所要時間:10〜15分)
ステップ1:レジ内の現金を全て数える
金種別に丁寧に。焦らず、可能なら2人でダブルチェック。
ステップ2:釣銭を取り分ける
翌日の釣銭として10万円(設定した定額)を金種別に揃え、釣銭箱へ戻す。
金種バランスが崩れている場合は、翌日の営業前に銀行で両替。
ステップ3:残りを売上現金箱へ
釣銭を除いた残りが、今日の現金売上。売上現金箱に入れる。
ステップ4:レジデータと照合
レジが記録している現金売上と実際の現金を比較。
例:
- 理論値(レジ):152,300円
- 実際額:152,300円
- 差額:0円 ← これを目指す!
ステップ5:差異の記録と原因特定
差額が出た場合はその原因を特定し、レジ締め記録シートに記入。
毎日記録することで、パターンが見えてきます。
- 特定の曜日に狂う → スタッフ配置の見直し
- 特定の時間帯に狂う → オペレーション改善
3-4. 月次確認(所要時間:15分)
月1回、各箱の実地棚卸(現物・目視による残高確認)を実施。
◉ 売上現金箱:毎日入金するので空、もしくは、その日の売上現金高になるはず。
◉ 釣銭箱:定額(例:10万円)になっているか。
◉ 小口現金箱:実際の残高と出納帳の残高を照合。
この流れを習慣化すれば、現金管理の精度が安定します。
第4章:よくある失敗パターンと対策
導入しても、よくある失敗があります。
上手くいかなくなる事例を事前に知っておけば回避できます。
4-1. 失敗①「ちょっとだけ借りる」を繰り返す
失敗シーン:
急な仕入れが必要・・・。小口現金が不足・・・。
⇒「売上から少しだけ借りよう…」
これを繰り返すと、売上現金箱の金額が知らず知らずのうちに合わなくなります。
💡対策:
小口現金が不足したら、自分の財布(プライベートのお金)で一時的に立替え。
翌日、銀行から小口現金を補充し、自分に対して精算。
売上現金には ”絶対に手をつけない” 事が重要です!
4-2. 失敗② 記録を溜め込む
失敗シーン:
「後でまとめて記帳しよう」と1週間分を放置。
レシートの山と記憶が一致せず、何に使ったか分からない。
💡対策:
- 理想:支払い直後に出納帳へ記入
- 最低限:スマホでレシート撮影
忙しくて記帳する時間が取れない場合でも写真が残されていれば、暇になったタイミングで記帳する際、内容を思い出せます。
4-3. 失敗③ 夫婦間でルールが違う
失敗シーン:
夫:「釣銭は10万円の用意だよね?」
妻:「え?私はいつも、7万円にしてたけど…」
お互いに「言わなくても分かるだろう」という思い込み・・・。
💡対策:
週1回、5分で良いので現金管理に関するルール確認を行う。
- 今週のレジ締め状況は?
- 小口現金の残高は適切?
- 運用ルールで困っていることは?
短時間で良いので、定期的に互いの認識を擦り合わせることが重要です。
4-4. 失敗④ 金種バランスの崩れを放置
失敗シーン:
現金確認の習慣に乏しく、ふと気づくと釣銭用の千円札がいつもより少ない・・・。
仕込みに時間を取られてしまったため、今から銀行へ両替に行く時間もない・・・。
やむを得ずそのまま営業開始したものの、高額紙幣での支払いが続き釣銭不足に・・・。
💡対策:
レジ締め時に翌日用の金種バランスをチェック。
枚数不足の金種があれば、各必要枚数をメモ等に控えておき、翌日営業開始前に確実に銀行で両替。
第5章:デジタルツールで効率化する
3つの箱管理に慣れてきたら、デジタルツールで効率化できます。

高額システムは不要、無料ツールだけでも効率化できます。
5-1. スマホで記録の負担を軽減
◉ レシート撮影
小口現金の支出時、その場で領収書などをスマホ撮影。後で記帳する際の資料として活用します。
撮影のコツ:
- 日付・金額などが読み取れる角度で
- レシートを平らにしておく
- できるだけ明るい場所で撮影
◉ 音声メモ
レシートがもらえない支払い(市場での現物取引、配達員への現金払い等)は、音声メモが便利。
「12月3日、配達代1,500円」などと録音しておけば、後で出納帳に転記できます。
5-2. エクセル/スプレッドシートでの管理
紙の帳簿よりデジタルの方が便利な理由:
- 自動計算で残高が出る
- 過去データの検索が簡単
- グラフで推移を可視化できる
- 税理士への共有がスムーズ
日次管理シートの構成例:
売上現金管理日付 | 理論値 | 実際額 | 差額 | 備考
釣銭管理日付 | 両替金額 | 金種内訳 | 担当者
小口現金出納帳日付 | 内容 | 支出額 | 残高 | レシート番号
月次の集計も、SUM関数だけで自動化できます。難しい関数は不要です。
5-3. POSレジデータの活用
POSレジには貴重なデータが蓄積されています。
- 現金とキャッシュレスの比率
- 時間帯別の売上傾向
- 曜日別の変動
これらを見れば、最適な釣銭額が分かります。
例:
- 現金比率80%の店 → 釣銭10万円
- 現金比率50%の店 → 釣銭7万円で十分
キャッシュレス決済が増えるほど、現金管理の負担は減ります。ただし、クレジットカード売上は入金までにタイムラグがあるため、「売上はあるのにお金がない」という状況には注意が必要です。
5-4. 「ちょうどいい」デジタル化がおすすめ
完全ペーパーレスは飲食店では現実的ではありません。
- 紙が原本の証拠書類が他業種と比べて多い
- システムトラブル時のバックアップの必要性
- スタッフ全員がデジタルに強いとは限らない
推奨する組み合わせ:
- スマホのカメラ(無料)
- エクセル/スプレッドシート(無料)
- 3つの箱(合計5,000〜9,000円)
大企業向けの高額システムは不要。多くの飲食店ではまずはこれだけで充分です。
導入コストと効果のバランスを考えましょう。
デジタル化のサポートが必要ですか?
当社では、エクセルテンプレートの提供や、店舗に合わせたカスタマイズをサポートしています。
- 既存のPOSデータとの連携方法
- 税理士への報告フォーマット作成
- 夫婦での運用ルール設計
まずはお気軽にご相談ください。
第6章:よくある質問(FAQ)
現金管理についてよくいただく質問をまとめました。
Q1. 現金出納帳は今まで通りエクセルで続けても大丈夫ですか?
A. 問題ありません。
エクセルでの管理に慣れている場合は無理に変える必要はありません。重要なのは現金を「3つの箱で物理的に分ける」ことと「毎日の残高確認」です。
ただし、クラウド会計ソフトを活用すると、税理士への資料提供や情報共有において作業が楽になるメリットがあります。
Q2. POSレジを導入すれば3つの箱は不要では?
A. POSレジだけでは不十分です。
POSレジは売上管理に優れていますが、経費支出(仕入れ・備品購入など)は管理できません。また、POSレジのデータと実際の現金残高が合わない場合の原因究明には、3つの箱による現金側の物理的な管理が効果を発揮します。
Q3. 釣銭はいくら用意しておくのが適切ですか?
A. まずは10万円分を用意しましょう。
店舗の規模や1日の来店客数、客単価などにより必要額は変わりますが、多くの場合毎日10万円分の釣銭準備があれば、早々に釣銭不足に陥るといった事態は招きづらくなります。(金種は偏らないように)
なお、キャッシュレス比率が高い店舗ならもっと少なくても問題ありません。
高額紙幣での支払いが多い立地(観光地など)や業態では、やや多めに設定すると安心です。
Q4. 夫婦で意見が合わない時はどうすれば?
A. まず1ヶ月間だけ試してみてください。
理論で説得するより、実際にやってみて「レジが合うようになった」「現金不足が減った」という実感を共有する方が効果的です。
1ヶ月後に夫婦で振り返りミーティングを行い、継続するか判断しましょう。
Q5. 税理士さんには何を報告すればいいですか?
A. 月次では主に以下の資料を共有します。
- 現金出納帳(または会計ソフトのデータ)
- 売上日計表などの売上集計
- 銀行通帳のコピーまたはデータ
- 領収書・レシートの整理ファイル
現金管理のやり方を変えても、税理士さんに報告すべき情報は基本的に変わりません。
3つの箱管理をしていれば、税理士への資料提供や報告、情報共有などがスムーズになります。
Q6. スタッフにはどこまで任せていいですか?
A. レジ締めまでは任せても、箱からの現金移動は経営者が行うのが基本です。
店長を任せられるほど信頼できるスタッフであれば、すべての工程を任せることも可能ですが、最終確認は必ず経営者が行いましょう。
特に売上現金BOXから銀行預金への移動(預入れ)は、最も金額が大きく何か事故が起きたときの被害も大きくなるため、経営者ご自身で管理することをおすすめします。
第7章:自力運用の限界を感じたら
3つの箱管理術を実践しても、次のような悩みが解決しない場合はありませんか?
- レジは合っているが、利益が残らない
- 現金管理はできているつもりだが、資金繰りが苦しい
- 売上は伸びているのに手元にお金が残らない
- 税理士から受け取る資料を見ても具体的な改善策が分からない
これらは、現金管理以外の経営管理体制や収支構造などに課題が生じているサインです。
当社が推奨する「分配率コントロール」とは
経営に関する悩みで最も多い悩みの一つが「利益が出ない・増えない」という悩みです。
その対策のひとつとして、当社では「分配率コントロール」という経費管理手法の導入を重視しています。
【分配率コントロールの基本原則】
粗利益高(売上−食材原価)を「限られたパイ」として捉え、以下の4つの経費に戦略的に分配し、予算枠化します。
- 労働分配率:人件費の適正範囲
- 設備分配率:家賃・設備投資の適正額
- 販促分配率:広告宣伝費の上限
- 管理分配率:水道光熱費ほか諸経費の管理
👉 根本原則:粗利益高以上に経費を使わなければ、絶対に赤字にならない
この考え方は、一般的によく重視されるFL比率管理(売上基準の予算管理)とは異なります。
売上が変動した場合でも、粗利益高を常に基準にするので、より安定した経営が可能になる手法です。
税理士との役割分担
セルフィーは税理士の代わりではなく、税理士と協力しながら経営改善をサポートします。
| 役割 | 税理士 | セルフィー |
|---|---|---|
| 主な業務 | 税務申告・節税対策・会計処理 | 経営数値の分析・実行支援・業務改善 |
| タイミング | 月次・年次(過去の数字) | 日次・週次(リアルタイム管理) |
| アプローチ | 適法性・正確性重視 | 実務の実行可能性重視 |
| 経営者との距離 | 月1回程度の面談 | 日常的なサポート |
多くの飲食店では税理士と顧問契約を結んでおり、経営に関する一番身近な相談相手として頼りにしていると思います。
しかし、税理士さんの説明を聞いても毎月もらっている資料の見方がわからなかったり、具体的なアドバイスが足りなかったり、といった感想をお持ちになったことはないでしょうか?
当社では、税理士が作成する試算表を「経営に使える数字」に翻訳し活用。具体的な改善アクションを起こせるところまで伴走する、実務に重点を置いたサポートを提供しています。
こんな飲食店オーナーに、当社サービスをご利用いただいています
- 売上は順調だが、思うほど利益が残らない
- 税理士から受け取る試算表を見ても、何を改善すべきかよく分からない
- 自社の人件費や経費が適正なのかどうか自信が持てない
- 資金繰りに不安があるが、誰に相談すると良いのかわからない
- 夫婦で経営しているが、様々な場面で意見が分かれるので結論が出ない
まずは無料相談で現状を整理しませんか?
当社では主に名古屋・愛知エリアの飲食店を対象に、初回無料相談を実施しています。
「うちの店、どこから手をつければいい?」という素朴な疑問に、具体的にお答えします。
まとめ:現金管理は経営改善の第一歩

飲食店の現金管理で「レジが合わない」問題は、多くの場合単なる計算ミスではなく、そもそも管理の仕組みが整っていないことが根本原因であることがほとんどです。
本記事で紹介した「3つの箱管理術」は、特別な投資や専門知識がなくても、今日から実践できる方法です。
【この記事の要点】
- 現金が合わない原因:用途の異なる現金の混在、ルールの逸脱・不透明さ、記録の後回し
- 3つの箱管理術:売上現金BOX、釣銭準備金BOX、小口現金BOXで物理的に分離
- 毎日のルーティン:営業前準備→営業中管理→レジ締め→現金移動の4ステップ
- 失敗を防ぐコツ:現金の用途を遵守、記録の習慣化、ルールの明文化
- 効率化の手段:スマホ、エクセル/スプレッドシート、POSレジデータの活用
現金管理は最重要の基礎であり、その管理方法の改善は経営改善の第一歩です。
レジデータと現金が合うようになれば、土台の数字に対する信頼性は増し、今より安定した経営判断ができるようになるはずです。
ただし、「現金は合っているが利益が残らない」「売上は伸びているのに資金繰りが苦しい」という状況であれば、経営構造やその他の管理体制に課題があるかもしれません。
そんな時には、税理士との連携を強化するか、実務支援に特化した専門家に相談することをおすすめします。
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